【現場のリアル】地域包括支援センターの「総合相談」って何してるの?相談からサービス利用までの裏側を徹底解説

介護職

「地域包括支援センター(通称:包括)って、結局のところ何でも屋さんなの?」 一般の方はもちろん、介護現場で働くケアマネさんやヘルパーさんからも、時々こんな素朴な疑問をぶつけられることがあります。

確かに、外から見ると何をしているか見えにくい「総合相談」。 今回は、相談の入り口から介護保険サービスが始まるまでの「ドラマ」を、現場のリアルな感覚を込めて、少し詳しく、かつ分かりやすくお話ししてみようと思います!


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サービス利用までの「5つのステップ」

まず、ざっくりとした流れを確認しておきましょう。

  1. 相談(見立て!すべてはここから!)

  2. 介護保険の申請(最初の高いハードル)

  3. 認定結果の通知(手立ての準備)

  4. サービス担当者会議(顔合わせと調整)

  5. サービス利用開始!

「なんだ、たった5枚のカードをめくるだけじゃないか」と思うかもしれませんが、実は包括職員はこの裏側で、汗と涙(?)の奮闘を繰り広げているんです。


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「相談」:入り口から始まる課題の「見立て」

相談のきっかけは、大きく分けて2つのパターンがあります。

  • 「自ら発信」パターン: 本人や家族から「物忘れが気になる」「足腰が弱ってきた」と電話や来所があるケース。

  • 「地域からのSOS」パターン: 民生委員さんやご近所さんから「あそこの家、最近ゴミが溜まっているみたい」「夜中に歩き回っている」といった情報をもらい、私たちが(時には恐る恐る…!)突撃訪問するケース。

一番スムーズなのは「お医者さんにデイサービスを勧められたから申請したい」という、意欲的なしっかり者の方。これはもう、アセスメントもサクサク進みます。

【ここが補足!】 実は「総合相談」は介護保険だけがゴールではありません。 中には「お金がなくて受診できない(経済的困窮)」や「高齢者虐待」「悪質商法の被害」といったケースも。包括には社会福祉士・保健師(または看護師)・主任ケアマネジャーという3つの専門職がいて、それぞれの視点で「この人の本当の困りごとは何か?」をチームで見立てているんですよ。


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「介護保険申請」:書類一枚、されど一枚

認定区分をもらうには、「訪問調査」「主治医の意見書」「審査会」というステップが必要です。文字に書けば簡単ですが、ここで「困難事例」の壁が立ちはだかります。

  • 保険証がない!: 「どこに置いたか忘れた」「捨てちゃったかも」は日常茶飯事。再発行の手続きからスタートです。

  • 主治医がいない!: 「病院なんて大嫌いだ!」「俺は健康だ!」と豪語する方をどう説得して診察を受けてもらうか。時には包括職員が病院に付き添い、先生に日頃の様子を伝えることも。

  • 他人の世話にはならん系: 家族の言うことも聞かない。バリケードのように門を閉ざしている。でも、実際は家の中で転倒を繰り返している…。

こうした「入り口にすら立てない」状態の方と信頼関係を築き、ようやく申請までこぎつけた時の達成感といったらありません。包括職員が普段何をしているかって?実はこの「土台作り」に一番時間を使っているんです。


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「認定結果」:未来を描く「手立て」の準備

申請から約1ヶ月、認定結果(要支援1〜2、要介護1〜5など)が届きます。ここから仕事は「総合相談」から「ケアマネジメント(予防支援)」へと移っていきます。

ここで大切なのが、「見立て(アセスメント)」に基づいた「手立て(ケアプラン)」の作成です。

  • フォーマルサービス: デイサービスやヘルパーなどの介護保険サービス。

  • インフォーマルサービス: 地域のボランティア、配食サービス、ご近所の見守りなど。

「他人を家に入れたくない」「デイサービスなんて年寄りの行くところだ!」という拒否感がある方に、どうすれば「それならやってみようかな」と思ってもらえるか。 本人の意向を尊重しつつ、でも専門職として必要な支援をどう組み込むか。ここはケアマネジャーの腕の見せ所ですね。


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「担当者会議・利用開始」:タスキを現場へ

最後は、本人・家族・サービス事業者が集まる「サービス担当者会議」。 ここでプランの内容を共有し、全員が同じ方向を向いてスタートを切ります。

包括職員としては、「やっとここまで来た…!」とホッと一息つきたい瞬間ですが、実はここからも大事。 「いざヘルパーさんが来たら追い返してしまった」「デイの迎えに来たけど寝たふりをしている」なんてことも。 現場の事業所の皆さんがスムーズに動けるよう、あらかじめ「この方はこういう声掛けに弱いですよ」といった「裏のトリセツ」をお伝えするのも、私たちの重要なお仕事なんです。


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まとめ:包括職員の「スキル」とは?

こうして振り返ってみると、介護サービスが始まる前の「目に見えないドラマ」がいかに多いか分かります。

介護保険の背番号(認定区分)がつく前の、ドロドロとした困りごとを整理し、制度のレールに乗せるまで。ここをいかに粘り強く、かつスピーディーに整えられるかが、包括職員のスキルの見せ所です。

介護事業所の皆さん、皆さんの元に届く「利用者さん」は、そんな数々の壁を乗り越えてようやくたどり着いた方々かもしれません。 包括職員は、地域の高齢者の皆さんに振り回されながらも、今日も笑顔(と少しの苦笑い)で走り回っています。

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