皆様、今日もお疲れ様です。 日々の業務の中で、「自分は人間ではなく、ただのクッション材なのではないか?」と自問自答したことはありませんか?
今回制作した4コマ漫画では、そんなケアマネの宿命とも言える「サービス事業所」と「家族」の強烈な板挟みをテーマにしました。
解説:なぜこのケースで「選択肢」が消えるのか
今回描かれたのは、「BPSD(周辺症状)によるサービス中止」という、極めて緊急性が高く、かつ解決困難なシナリオです。
第1コマ:事業所の「正論」という名の悲鳴
事業所側も、決して意地悪で中止を言っているわけではありません。「スタッフが2人も辞めたいと言い出した」という言葉には、現場の安全を守らなければならない責任者の悲痛な叫びが込められています。茜さんは温和な性格ゆえに、この「現場の痛み」をダイレクトに受け取ってしまいます。
第2コマ:家族の「生活」という名の盾
一方、家族側の言い分もまた、切実です。「仕事がある」「家では見られない」……。特に現代社会において、介護の受け皿がなくなることは、即座に家族の離職や生活破綻に直結します。 ここで家族が放つ「プロなんだから何とかして」という言葉。これはケアマネにとって、逃げ道を塞ぐ「最強の呪文」となって茜さんに突き刺さります。
第3コマ:消滅する「社会資源」
茜さんはポジティブな性格を振り絞り、必死に代わりの事業所を探します。 しかし、BPSD(暴力・暴言)があるケースの受け入れ先は、今の日本の介護現場では極めて限定的です。 バインダーをめくるたびに、電話を切るたびに、画面(現実)から選択肢が消えていく絶望。ここでは茜さんの前向きな顔が、焦燥感で歪んでいきます。
第4コマ:魂のログアウト
最終的に茜さんは「白目」を剥いて燃え尽きます。 彼女が感じているのは、単なる「忙しさ」ではありません。 「自分という人間が、制度と現実の隙間で磨り潰されている」という、職業的アイデンティティの喪失です。
「プロ」という言葉の重圧について
家族や事業所から投げかけられる「プロなんだから」という言葉。 もちろん、私たちは専門職として最善を尽くします。しかし、ケアマネジャーは魔法使いではありません。
リソース(資源)がないところで、どうやって支援を組み立てればいいのか? 本来、行政や地域全体で解決すべき課題が、すべて「田中茜」という一人の担当ケアマネジャーの肩に重くのしかかっている。これが、今のケアマネ業務の最大の歪みなのかもしれません。
結びに:同業者の皆様なら、どうされますか?
漫画の中の茜さんは、ついに心がログアウトしてしまいました。 しかし、現実の私たちは、この白目の状態から立ち上がり、また明日も電話をかけなければなりません。
もし、皆さんが茜さんの立場だったら……
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この状況で、家族にどのような話をしますか?
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あるいは、自分自身の「心の平穏」を守るために、どのような工夫をされていますか?
「自分ならこう切り抜ける」「私はこんな方法でストレスを発散している」など、皆様の現場での知恵や思いをぜひお聞きしたいです。
一人で抱え込まず、みんなでこの「板挟み」の正体を共有していきましょう。


