前回の「完璧なケアプラン」が白紙になった事件。ケアマネジャーの茜さん視点では「調整の苦労が…!」というお話でしたが、実はその裏側で、家族の佐藤美咲さんもまた、崖っぷちに立たされていました。
今回は、娘である美咲さんの視点から、在宅介護の過酷な現実を深掘りします。
1コマ目:ギリギリの精神状態で掴んだ「命綱」
美咲さんは45歳、フリーランスのWebデザイナーとして働く現役世代です。
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ここがポイント: 在宅ワークをしながらの介護は、常に「仕事」と「ケア」が混ざり合う過酷な環境です。デスクに散乱する栄養ドリンクや資料は、彼女が自分の睡眠時間を削って全てを完璧にこなそうとしてきた証拠です。
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美咲の心情: 彼女にとって茜さんのケアプランは、単なるサービス予定表ではなく、「ようやく仕事に集中できる、自分を取り戻すための命綱」でした。
2コマ目:もっとも信頼している相手からの「拒絶」
翌朝、事態は一変します。
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介護の難しさ: 要介護1の実母が放った「あんた、私を厄介払いする気!?」という言葉。良かれと思って準備した「完璧なプラン」が、母にとっては「娘からの見捨て」と受け取られてしまったのです。
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美咲の絶望: 納期が迫る焦りと、母を思う気持ちがぶつかり合い、彼女の心は一気にパンク寸前まで追い込まれます。
3コマ目:申し訳なさとパニックの謝罪電話
茜さんのスマホに届いたあの悲痛な電話のシーンです。
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家族の罪悪感: 茜さんがどれだけ苦労して調整してくれたかを知っているからこそ、美咲さんの申し訳なさは計り知れません。
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演出の意図: 涙ながらに「全部キャンセルしてください」と伝える彼女の表情は、母への怒り、自分への情けなさ、そして茜さんへの謝罪が入り混じった、在宅介護における「限界のサイン」でもあります。
4コマ目:届かない「ポジティブ」と、夜明け前の沈黙
結局、全てが振り出しに戻った深夜の仕事部屋。
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対比される二人の感情: 茜さんは「お母様のパワーの証拠」と前向きに捉え直しましたが、当事者の美咲さんは「こっちはもう、パワー切れだよ」と虚脱感に包まれています。
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結び: ポジティブなケアマネの言葉が、すぐには救いにならないほど、家族の疲弊は深い。しかし、その「ズレ」こそが、いつか彼女たちが再び歩き出すための小さなきっかけになるのかもしれない……そんな余韻を残すエンディングです。


