介護職では結婚指輪を外すべきか？介護の職場でのアクセサリー事情・結婚指輪5事例

今回の記事では、介護職の職場における結婚指輪の是非についての様々な意見を紹介。
「指輪を外すべきか」「結婚指輪だから外したくない！」そんな悩みを持っている介護職員の方々に参考にして頂きたいと思います。

介護の職場でのアクセサリー事情・結婚指輪5事例

まず、一般的な結婚指輪事情として、「つけていない派」と「毎日つける派」がどの程度の割合で存在するか、マイナビウェディングが行ったアンケートによると、

Q.結婚指輪をつけていますか？

＜男性の回答＞
「つけていない」……60.0％
「毎日つけている」……30.0％

＜女性の回答＞
「毎日つけている」……42.5％
「つけていない」……36.8％

マイナビウェディング
結婚指輪「つけていない」派は、「毎日つける」派のなんと2倍……！

とまあ、男性の6割が「つけていない」女性の4割が「毎日つけている」というのが、一般的な結婚指輪への考え方ですね。

衛生面での問題アリ？！雑菌の繁殖や皮膚の炎症

指輪の中の雑菌って普通の手洗いじゃなかなかキレイには取り除けません。
ブラシを使って手洗いする事もあるでしょうが、介護職は整容、着脱、排せつ、食事介助等、１つ１つの介助の後には必ず手洗いするのが基本です。度々の手洗いでいちいちブラシを使うのは現実的ではありません。

雑菌といえば皮膚の炎症です。指輪をつけたままの状態だと雑菌が繁殖→皮膚トラブルに見舞われる事も。水や洗剤を扱う機会の多い介護職は、手荒れをする人も多くトラブルに合いがち。

衛生面において「介護職の勤務中は結婚指輪を外した方が良い」との意見でした。

身体介護時に利用者へケガをさせる危険があるから外すべき？！

高齢者の皮膚はちょっとした事で傷つきます。スタンダードな結婚指輪ならよいですが、石が入っている指輪は皮膚剥離などケガをさせやすいです。
ただ、爪でさえ何かの拍子で利用者の皮膚に擦れてケガをさせる事だってありますので、結婚指輪が利用者にケガをさせるリスクはたかが知れていますよね。

何にしても、介助の時は細心の注意を払うって事に変わりはないのかも。

大事な結婚指輪。指輪自体の保護を考えても外すべき！

ちなみに筆者が介護職で現場にいた時は「外していました」

理由はちょっと言いにくいですが「汚れてしまう」からです。まあ、若干失礼かなと言うか、介護職として倫理的にこの考え方は問題あるとは思いますが、不潔なものも触る事が多々ある現場ですからね、「大事な指輪をつけたままってのは・・・」という率直な気持ちから勤務中は外していました。

勤務する施設や事業所における就業規則の記述はどうなっている？

とある施設では、就業規則に
「業務中は装飾品を身に付けることを禁止する（但し、一般的な結婚指輪は除く）」
との記述があります。一般的っていうのは、指輪に石や凸凹がデザインしてあるような物以外を指しています。この施設は就業規則上「指輪OK」と公式に認めているって事ですね。

ちなみに筆者が勤務する事業所では、この装飾品（アクセサリー）に関する規定の記述はありません。職員個々人の良識に任せるってやつです。「わかるよね？ん？」って事ですよね。職員をとても大人扱いしてくれています。

介助をするのに邪魔になるから外しておいた方が良い？！

など、業務遂行に支障をきたすとの話も。これも「介護職の勤務中は結婚指輪を外した方が良い」との意見でした。

まとめ

雑菌や皮膚トラブルなどの衛生面、皮膚剥離を誘引するなどの利用者の身体的リスク、円滑な業務遂行の為など、

「介護職の勤務中は結婚指輪を外した方が良いのかも・・・」

という意見が多い印象でした。
様々なWEB上の記事や書き込みでも、介護業務中の結婚指輪について「外しておくメリット」と「つけておくデメリット」の意見ばかりが目立ちました。